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今月の神父様のことば

† 2010年12月 †

「2011回目の誕生日 ? 」

現吹田教会助任司祭 萩原義幸

 ある神父様から主の降誕の日にメッセージが届きました。その挨拶を見て、笑ってしまいました。 「イエス様の2011回目の誕生日、おめでとう!!」 2011回もイエスは、全世界の人たちからお祝いされているのか・・・わたしたちが誕生日をお祝いするように・・・

 しばらく考えているうちに、何か違和感を覚えました。それは、イエスの誕生をお祝いすることと、わたしたちの誕生日をお祝いすることが同じだとは思えなかったからです。わたしたちが誕生日をお祝いするときには、「生まれてきてくれてありがとう」とか「今年も一年、大きく成長したね」などの意味が込められています。

 しかし、イエスの誕生をお祝いする「主の降誕」のミサは、明らかに違います。それは、イエスの誕生の意味を思い起こしているからです。12月25日に行われるミサは、福音に耳を傾けて、イエスの誕生がわたしたちにとって何を意味するのかを黙想するように招いています。

 クリスマスは、毎年やってきます。わたしたちは季節を感じるように、「ああ、クリスマスが来たのか・・・一年が過ぎるのは早いね」とよく耳にします。わたしたちの信仰の歩みの中で、教会の典礼暦でお祝いされている復活祭や降誕祭などが、ただ単に毎年行われる行事の一つになってしまってはいないでしょうか。

 イエスの誕生が現代を生きるわたしたちに何を示そうとしているのでしょうか。わたしたちは、主の降誕のミサの中で祈りのうちに一人ひとりが捜し求めていくように招かれています。

 この招きは、待降節からもうすでに始まっています。待降節の黙想会で神に向かって共に祈る心を養いました。そして、わたしたちは、最愛のひとり子を与えるほど世を愛されたその神の愛を黙想します。神のひとり子であるイエスは、わたしたちに救いを示すために人間となられます。神が人間に!!なぜ、罪深いわたしたちのためにそこまでしてくださるのかという驚きのうちにイエスの誕生をお祝いします。

 イエスがこの世にお生まれになる時、その側にいたのは聖ヨセフと聖母マリアだけでした。静かな場所で、だれにも気づかれることなく神のひとり子はお生まれになります。そして、そのイエスは十字架の上で見捨てられた者として去っていかれます。  町は華やかに飾られてクリスマスをお祝いしていますが、実際のイエスは星空の光だけがあたりを照らす静かな夜に、この世に来られたのです。この静かな夜のように、わたしたちの心を整えて、主イエス・キリストをお迎えするようにしていきたいものです。

 2011回目の誕生日会ではなく、わたしたちの心の中に今来られるキリストの誕生を12月25日にご一緒にお祝いできればと思います。

「大きな喜びをあなたがたに告げ知らせよう。きょうわたしたちに救い主が生まれた」(ルカ2.10+11.)
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