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今月の神父様のことば

† 2006年 5月 †

マリア様は「教会の鏡」

現吹田教会助任司祭  イレネー・ルメ
5月は「マリア様の月」です。
私たちは今月マリア様の尊敬を新たにするために招かれています。
聖金曜日に読まれた聖書を思い出しますと『イエスは母とそのそばにいる、愛する弟子とを見て、母に言われました。

「婦人よ、ご覧なさい。あなたの子です。」と言われた。
それから弟子に言われた「見なさい、あなたの母です。」
その時から、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った』(ヨハネ,19/26-27)。

私たちはマリア様を「神の母」と祈りますが、今月「私たちの母」という気持ちを持って祈りたいのです。
特にお告げの祈りを唱える時です。お告げの祈りをご存知ですか
先唱 主のみ使いのお告げを受けて、
一同 マリアは聖霊によって神の御子をやどされた
〔聖母マリアの祈り〕恵みあふれる聖マリア・・・
先唱 わたしは主のはしため
一同 おことばのとおりになりますように
〔聖母マリアの祈り〕恵みあふれる聖マリア・・・
先唱 みことばは人となり、
一同 わたしたちのうちに住まわれた
〔聖母マリアの祈り〕恵みあふれる聖マリア・・・
先唱 神の母聖マリアわたしたちのために祈ってください
一同 キリストの約束にかなうものとなりますように
先唱 祈りましょう
神よ、み使いのお告げによって、御子が人となられたことを知ったわたしたちが、キリストの受難と十字架を通して復活の栄光に達することがでるよう、恵みを注いでください。わたしたちの主イエスキリストによって
一同 アーメン


農家の夫婦が仕事の手を止めて祈っている、このミレーの晩鐘の絵をご覧になったことがあると思います。
彼等は頭を垂れ、神に心を向けた面持ちで、畑の中に立っています。
背景には教会の鐘楼が見えます。
細かく画かれたこの絵には実生活が表われ、見る度に教会の鐘が響いてきます。

絵の由来を申し上げましょう。
貧乏な家に生まれたジャン・フランソワ・ミレー(1814-1875)は、まだ小さい時から、家にある聖書のページに、日常のスケッチを画いていました。
ある日、一人の画家はこれを見てその美しさに驚き、両親に彼に絵を習わせるようにと勧めました。
両親と友人は資金を工面して、ミレーをパリに送りました。
しばらくして帰ってきた彼は、昼間は畑で働き、夜は絵を画いていました。
27年間の間におよそ90のすばらしい絵画を残しました。
ある日彼は自分の理想をこう言い表しました
「その絵から鐘の音が聞こえるようなのが画きたい!」
作品に取りかかり、でき上がった時、彼は一人の友人にたずねました。
「これにはどんな題をつけたらいいと思う?」
友人は答えました。
「勿論、お告げの祈りですよ。鐘の音が聞こえるようです。」
ミレーは歓喜で満たされました。
こうして、彼はたくさんの人をお告げの祈りへ誘ったのです。

お告げの祈りについて一寸つけ加えさせていただきます。
これは様々な習慣から始まったと言われています。
-1095年、教皇ウルバノ2世は、平和と十字軍の成功のために、めでたしを3回皆に祈らせるために夕方鐘を鳴らす事にしました。
-1472年、フランス王ルイ11世は次の命令を発布しました。
「全フランス国民、騎士、兵士、一般人民等に命ずる。平和と静かな生活を懇願し、聖母に祈りをささげ、神と深く一致するため、正午の鐘でひざまずき祈ること。」
-3年後、教皇シクスト4世は、朝、昼、晩めでたしを唱える人に免償を授けました。
教皇はこの信心業を「平和のアヴェ・マリア」と名づけました。
現代もまた、昔と同様に世界、家庭の平和、静けさのために、聖母マリアに嘆願する必要があります。

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