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今月の神父様のことば

† 2005年 10月 †
教会の奴隷(ドレイ)

現吹田教会主任司祭  リシャール・パレ
パレ神父様
今月、ロザリオの月です。

大昔、初台教会にロザリオについて、次のようなことがありました。

毎週ある高校生のグループは教会に来ていましたがミサにあずかりませんでした。
ミサの間、地下の階段でおしゃべりをしていました。(この階段は自分達の本部になっていました。)この階段で何に対しても非難していました。

彼等に何かを頼んだら「いやだ、私達は教会の奴隷ではない」といつも同じ答えをしていました。<
「そうだったら、どうして教会に来ていますか?」とだれかが聞きました。
「親達の命令で来る。けれども来たくない。教会きらい・・・」という神秘的なお返事でした。

ある日、レジオ・マリエの委員の人が、マリア様の御像を持って、このグループの前にあらわれました。みんなビックリしました。
「これは何ですか?」
「マリア様の御像だ。これから祈りがありますからどいて下さい」
委員の人たちは、あまり考えないで続けました。
「これから私達がする祈りは、お前達にとって絶対出来ない。一連だけでもムリだ。千円かけてもムリだ。」
「どうゆう祈りですか?」
「ロザリオ」
「ロザリオ?」
高校生の何人かは、ロザリオがどういう祈りかを知らなかったのです。

「一連だけで千円ですか、本当ですか」
「本当さ」

そんなに簡単に千円もうけられるのならばと、高校生のみんなは祈りに行くことを決め、すごいスピードでレジオ・マリエといっしょにロザリオ一連唱えて千円もらって喜んで逃げてしまいました。
レジオ・マリエの委員達は、「一体これはどういうことですか。」と尋ねました。
説明を聞いてからみんな、ビックリして「ロザリオ、一連、千円、聞いたことがないね。」

次の週、ロザリオ 二連でした・・・。しかたがない気持ちでみんなやりましたが、祈る雰囲気は全然ありませんでした。
千円もらって皆行ってしまいました。

3週間後、三連のチャレンジでした。不思議なことに、彼らはロザリオを三連唱えて、お金いらないと言って静かに帰ったのです。

4週間後、彼らはロザリオを全部唱え、その後、何人かはミサにあずかりました。

何ヶ月かの後、高校生達はもはや教会の奴隷ではなく、一番活発な団体になっていました・・・何でもしました。
特別な問題が生じた時、みんなは「高校生にまかせましょう。この若者達、何でも熱心に上手くやりますから」と言っていました。
ロザリオのおかげで、教会が大きらいで何もしたくなかった高校生達が、本当に世の光、地の塩になりました。・・・。

以前はいつも高校生たちに対して怒っていた人達はユーモアを持って、皆さんにこう言いました。 

「大変だ。私達が教会の奴隷になった。」
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