粕谷甲一神父様の書かれた本の中で読んだのですが、マザー・テレサが或る講演会の中で自分は1日2回聖体拝領をすると言われ、そしてそれは1回は毎朝ミサの中での私たちもする聖体拝領で、2回目は修道院の外で貧しい人との出会いの中でする聖体拝領だと言われたそうです。
マザー・テレサは、道を歩いている時、路上でたおれて死にかかっている人を「死を待つ人の家」に連れて帰り、体を洗って人間らしい死を迎えさせてあげ、又、貧しくて食べものがなく弱っている人に食料を運んであげることをなさっていました。その中で、この貧しい人々の中に折られるイエス様とも出会っておられたのです。聖書の中にもイエス様のことばとして「あなた方によく言っておく。これらの私の兄弟、しかも最も小さな者の一人にしたのは、わたしにしたのである」(マタイ
25:40)
と書かれています。私たちも日常生活の中で出会う人々の中にイエス様の現存を見ることができるよう祈り努めたいものですし、それが信仰を生きることにつながるのではないでしょうか。ヤコブもその手紙の中で「兄弟の皆さん、たとえだれかが自分は信仰をもっていると言っても、行ないが伴わないならば、何の役に立つでしょう。そのような信仰はその人を救うことができるでしょうか」(2章14節)と言っています。私たちもこのことばをしっかり心にとめておきたいものです。